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【田舎で起業!本当にできる?】第6話 多古町の野菜を売って資金獲得するぞ

資金がなければ何もできない

まちづくり機構に入会できない

ここまで進めてきて、様々な方法で人脈を広げていかないと期限に間に合わなさそうだということがわかった。なぜなら、縁もゆかりもなく多古町に移住しているから、ゼロからの人脈作り。知っているのは、移住するときに相談させていただいた移住コーディネーターの並木さん繋がりか、役場の方か、まちづくり機構でお話をさせていただいた方々。
ここで一番有力なのは、まちづくり機構に入会することなのではないかという結論が出た。だから、入会したい。
しかし、現在は資金が無い。自分の持っているお金を使ったら、この田舎で起業!本当にできるの?プロジェクトの条件を破ってしまうことになる。

田舎で起業!本当にできるの?プロジェクトの条件

このプロジェクトは、2023年4月に千葉県多古町の地域に根ざした新規事業をオープンすることを目標に、3つの条件をつけて進行していく。

①自分が経営する株式会社CASTと別の新規事業
②多古町の方々の力をお借りする
③資金ゼロからスタート

この条件を守らなければ、地域に根ざした事業を展開していくことは難しいと考えている。どんなに素晴らしい事業だったとしても、多古町に関わる方々の賛同をいただけない限り、歓迎していただけないだろうと考えた。

田舎に住んでいると野菜をたくさんいただく

ご近所さんは農家ばかり

僕が移住したのは9月。農家ではちょうど収穫の時期だ。ご近所さんは朝から晩まで忙しそうである。ある日、朝子どもたちをバス停まで送ろうと家から出ると、向かいの畑から「これあげる!」と大きな白菜と、大根2本をいただいた。また別の日にはさらに隣の畑の方から、「さつまいも採れたから、あげる!1ヶ月くらい置いといたら食べられるようになるよ!」とサツマイモをいただいた。今度は会社でお付き合いのある不動産屋さんから、「これあげる!」とニンジンと大根。
そんな感じで、時期になるとたくさんお野菜をいただくことがあった。

食べきれない余った大量の野菜

たくさんいただくのは良いけど、小さい子供2人と夫婦の4人家族とて、流石に使いきれない。このままでは余らせてしまう。
そういえば、移住コーディネーターの並木さんが「野菜を売るのがスモールビジネスの第一歩だよ」と教えてくださったことを思い出した。
野菜なんて野菜なんて売ったことない。わかんないけど、とにかくやってみよう。野菜を売れる相手なんているか?と思ったら、ちょうど翌週に会社で取引のある東京のお客さんのところに撮影に行く予定が入っていた。

会社の仕事で東京のクライアントに会う

YouTubeの撮影と打ち合わせ

車には、撮影機材と、いただいたニンジン2本と、大根。妙な組み合わせの荷物を車に積んで、向かった場所は、お台場。とあるクライアントのYouTubeの撮影だ。
この日は確か3本分の動画の撮影をして、今後の企画についてミーディングする予定になっていた。ひと通り撮影が終わったあとミーティングに入り、必要な打ち合わせがひと段落した。

移住の話と野菜の話をして販売の交渉をしてみる

実はこのクライアント、僕が移住したことは報告済みだ。会社を八千代市から多古町に移転して、新しい事務所を借りた初日に撮影に来ていただいていた。そこから約1ヶ月、僕が新しいことを始めたという話をすると興味深く質問をもらったりした。今がチャンスだ!と思い、思い切って田舎で起業!本当にできるの?プロジェクトの話とその条件について話をした。そして、「いただき物の野菜ですが、買ってくれませんか?値段はお任せします」という、なんとも失礼極まりないお願いをしてみた。すると、「応援の気持ちも込めて1000円で買うよ」と1000円で買っていただけることに。大根1本と、ニンジン2本が1000円。本当にありがたい。ありがたすぎる。
ありがたく1000円をいただき、ついに初の資金獲得!!1000円のありがたさがこんなに身に沁みる経験も、なかなかない。

動いてみないとわからないこと

とにかく行動してみよう

僕が、野菜を売るだなんて全く想像していなかった。
野菜を売る相手なんて、全然いないと思っていた。もはや、買ってくれる人なんているわけないと思っていた。
しかし、やってみたら意外と簡単に売れた。

やってみないと、わからないもんだ。

思い返すと、この時に行動力の火が灯り始めたような気がする。こういう小さな一歩の積み重ねで、事業が形になっていくのかもしれない。何事も、行動しなければ何も始まらない。

これからやること

兎にも角にも、資金と人脈が必要だ。まだまだ調査が足りないし、資金も足りない。動いて動いて、動きまくる。そして多古町で必要とされているものは何なのかを探っていかなければいけない。さらに、僕が入り込める隙間を見つける必要がある。色々な角度から、この田舎で起業!本当にできるの?プロジェクトを目標期限通りに進行できる可能性を探っていく必要がある。

→第7話に続く

YouTube版はこちら

元記事:「note【鳴滝真吾(なるチャン)】

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