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【田舎で起業!本当にできる?】第14話 ラジオ局にする場所に内見に行ってみる!

スタジオにする予定の場所の内見に行こう

やると決めたら想像を具体化してみる

前回の打ち合わせは本当に有意義な時間だった。これまでフワッとしていた方向性が、「ラジオ局」という明確な事業内容に固まった。ここまで決まると、あとは想像が止まらない。自分がこれまで培ってきた音響・映像・スタジオ運営の知識をふんだんに使うことができる。それに、スタジオが必要となると具体的な場所や物件なども考えていく必要がある。
いま僕がすでに経営している株式会社CASTは、多古町のとある不動産屋さんの2階の1部屋を使わせていただいている。まずは、この場所をそのままラジオ局にできるか想像してみた。

・・・難しい。

なぜなら、隣の部屋はピアノ教室。夕方になると、隣からピアノの音色が鳴り響く。この場所は大きい道路に面しているわけでもないのでとても静かで落ち着いている。昼間であれば番組の収録などは問題ないとは思うが、動画編集など集中して作業する以外は使い勝手がラジオ局には合わない。そして、たくさんの人が集まりやすいような目印になる建物でもない。

動画制作会社の事務所を管理している不動産屋さんに相談

ということで、1階にある不動産屋さんに早速相談してみた。
「ラジオ局をやりたいんですけど、ここの3階使えませんか?」
実は事務所がある建物には使われていない3階の部屋があって、見晴らしが良さそう。だから、まず3階を使えないか相談してみた。
だって、場所を2つ移動するのも楽じゃない。すると、
「本屋さんの2階が良いかもね」
と、1枚の図面を引っ張り出してきてくれた。

なんと特徴的な建物だろうか。その図面を見て、僕はワクワク感が増した。実際に借りるかどうかは置いといて、内見に行ってみよう。僕はその場で内見を申し込んだ。

多古の人なら知っている本屋の2階テナント

多古町には、国道296号という大きめな道路が1本通過している。その道路沿いには道の駅があり、多古町を通る人は立ち寄ったこともあるのではないだろうか。
その道の駅から少しだけ成田寄りに行ったところに、シルバーと赤色の2色使いで特徴的なデザインの建物がある。田舎らしくない、どちらかというと近代的なデザインである。
この建物の1階には多古町の人なら誰もが知っているであろう本屋さんが入っており、宝くじの販売店としても有名らしい。

うん、人が集まりやすそうだ。

そしてここの2階には4つの部屋があり、全て空き部屋とのことだった。そのうちの1部屋で、半円状に飛び出ている部屋がある。しかも、半円状の部分は前面窓ガラスだ。
ラジオ局といえば、スタジオからガラスを挟んで外の景色を望めるイメージがある。パーソナリティが椅子に座って、外を眺めながら喋ったら良さそう。そう感じた僕は、ワクワクしながら中に入った。

夢ひろがる内見

足を踏み入れた瞬間の直感と想像

意外と広い。想像していたよりも、全然広い。持て余してしまいそうだ。いま事務所としてお借りしている部屋が3つは入りそうな感覚。しかし、外を望む景色は素晴らしい。すぐに、この部屋をどのように使おうか想像力を働かせた。面白い。
仕切りもない1部屋のテナント。スタジオにするなら、壁で仕切る必要がありそうだ。テーブルなどの家具はどのように配置しよう。放送機材はどのように配置しよう。
この場所に可能性を感じた。しかしそれと同時に、心のどこかで不安が襲ってきた。

期待と不安

ワクワクする反面、「本当にできるのだろうか?」という不安が襲ってきた。動画制作の会社を約2年経営をしているものの、店舗経営をした経験はない。ましてや、地域のラジオ局を始めるだなんてこの町にどれくらいの需要があるのか、全町民を対象にアンケートを取ったりしたわけではないので正直未知数だ。いまお借りしている事務所で小さくスタートするべきか、このテナントをお借りしてラジオ局ブランドを押し出すか。
僕の心の中では、「いっちゃえ!」という攻めの鳴滝と「小さく始めよう」という守りの鳴滝がせめぎ合っていた。さてどうしたものか。

これからやるべきこと

ざっくりとした不安を抱えていても何も進まないので、もしこの場所でスタートしたらどれくらいのお金が動くのか想像してみたい。ここで必要なのは、スタジオにするための工事だ。壁を1枚入れて、多少の防音工事をしないといけない。そして、エアコンや電気などの配線、床の工事など。
そのまま使える状態ではないので、工事のことやテナントの契約金、音響放送機材などを見積もったらどれくらいの規模になるのか。そういった見積もりとともに、何をどう販売して、どれくらいの期間でどんな規模の売り上げを形成していくのか事業計画を立てていく必要がある。
これから、より具体的に事業計画を立てるための動きをとってみることにする。

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