【田舎で起業!本当にできる?】第20話 補助金の交付決定が出た
多古町は移住×起業のまち
多古町で起業したい人のための補助金
多古町には、素晴らしい制度がある。「多古町魅力活力にぎわい創出支援事業補助金」という、この町で新たな事業を始める方や事業承継をする方向けの補助金である。第12話 資金が無いなら補助金を活用すれば良い!でも触れているが、この補助金のチラシには、「あなたがつくる”地方の時代”そのチャレンジに多古町は最大250万円をサポートします」というコピーがある。
この補助金の申請期限が2023年1月末。年度末が近いタイミングだった。この「田舎で起業!本当にできるの?」プロジェクトで実行する事業内容が固まったのが1月だから、なんとか役場の担当に相談させていただき期限ギリギリに提出していた。
補助金の交付の有無でラジオ局の開局が決まる
「田舎で起業!本当にできるの?」プロジェクトをおさらいしよう。
【目標】2023年4月、多古町に根ざした新規事業をスタートする
【条件1】元々経営している株式会社CASTとは別の事業とする
【条件2】多古町の方々の力をお借りする
【条件3】資金ゼロからスタートする
多古町に移住して半年も経たない僕が、この町の地域に根ざした事業をスタートする。しかも、縁もゆかりもなくこの町に来ているのだから、もちろん人脈も限られている。恥ずかしながら、営業力もない。
想いが先行して行動を始めてしまっている僕は、早い段階から補助金を頼りにこの事業をスタートすることを決めていた。だから、補助金の交付次第でこのプロジェクトで生まれる事業であるラジオ局の開局が決まる。
年度末ギリギリで補助金の交付決定
仲間集めやら色々と動いているある日、役場の担当から1本の電話が。なんと、補助金の交付決定が出たとの連絡だった。
手紙の通知よりも早く電話で教えてくれるなんて、なんて優しいんだろう。僕は電話を切った後、その場で飛び跳ねて喜んだ。
いよいよラジオ局が開局できる。
このプロジェクトの目標「2023年4月、多古町に根ざした新規事業をスタートする」の達成が一気にゴールに近づいた瞬間だった。
実現に向けて行動するのみ
開局に向けて資金面の不安が減った
補助金の交付決定が下りて、あとは予算通り、スケジュール通りに実行するのみとなった。資金面の不安が減るだけで、動き方は一気に変わる。僕は安心して仲間集めに励むことにした。
ラジオ局は、1人ではできない。スタートと同時にさまざまな番組をスタートする必要がある。そのために、賛同してくれる仲間を集めて、よりたくさんの方々の力をお借りしてスタートしなければいけない。
ここからが本当のスタート
もう、後戻りできないところまで来た。補助金の交付決定が下りたということは、実行するしか選択肢がない。ここで「やらない」という選択をしようもんなら、ホラ吹きにも程がある。僕は成功する未来を夢みて、目の前でできることに集中する決意をした。