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【田舎で起業!本当にできる?】第5話 多古の人が集まるチャンネルを作る

2023年4月のスタート時の理想とは

移住×起業を考える人が一定数いるという仮説

ふるさと回帰フェアに参加させていただいて、たくさんの移住希望者の考えに触れることができた。僕はたまたま移住前から自分で会社を経営していて、起業というジャンルにはとても興味がある人間だが、移住を考える人みんながそういうわけではない。だからこそ、ふるさと回帰フェアで触れさせていただいた移住希望者の考えというのは、とても貴重なものだった。
移住して新しいことを始めるのだから、起業には興味のある方が多いのではないか?と読んでいたが、その読みはあながち間違いではなかったようだ。じゃあ、この田舎で起業!本当にできるの?プロジェクトで事業化してみても良いのではと考えている草案の方向性は、多少の軌道修正程度で進めても問題なさそうだと踏んだ。

スタート時には人が集まっている状態を作る

とはいえ、いざスタートした時点で場所だけ用意していても人が集まっている状態は皆無であろう。だからこそ、2023年4月のオープンまでにたくさんの人を巻き込んで、既に盛り上がっている状態を作る必要がある。そうすることで、たくさんの人がまちみまった事業をオープンすることができるだろう。
しかしそれを考えていくと、この時の僕には人を集める手段がない。もちろん、場所もない。一応、株式会社CASTの事務所は多古町に移転したけれども、普段は撮影場所として使っている狭い場所。たくさん人が集まるようなことはできない。

まずはオンライン上に人を集める

じゃあ、比較的得意なオンラインを活用しようと考えた。オンラインなら、場所も必要ないし、グループを作りやすい。でも、どうやって?

Facebookグループ?LINEグループ?オンラインサロン?

色々な形があるけど、とにかく参加しやすい方が良いだろう。いや、いつの間にか参加してしまっているくらいのものの方が良いだろう。そこで辿り着いたのが、YouTubeだった。
僕はずっとYouTubeの仕事をしてきたし、単純にチャンネル登録とか視聴回数といったような数字を動かす使い方ではなくて、アナログ的に動画を活用していくためのYouTubeマーケティングをやってきた。

「そうか、これをやれば良いのか」

そう考えて、多古町で積極的に活動している人達を紹介していくYouTubeチャンネルを立ち上げることを決めた。

新しくYouTubeチャンネルを立ち上げる

多古町には、面白い人がたくさんいる。僕はこれから、多古町で活動しているたくさんの方々の話を聞く必要がある。せっかく話をするなら、初めて会う人の人となりを知るための会話そのものを動画にして、その方をYouTubeで紹介してしまえば良い。なんて名案だ!
そして紹介した人たちがたくさんチャンネルの中にリストアップされていって、さらにはその人達とのネットワークができていけば、2023年4月のオープン時には既に人が集まっている状態が作れるのではないだろうか。

得意なYouTubeでの情報発信

YouTubeなら、大丈夫。いくらカメラの前でも、僕はもう慣れている。元々話をするのは苦手だったが、自分のチャンネルでカメラに向かって話をする機会を大量に増やしたら、いつの間にか喋れるようになっていた。
カメラの前だからといって緊張してしまう人が来ても、一応進行はできる。そして動画編集も、チャンネルへのアップロードもできる。
これなら、まずは自分ができることで多古町に貢献することの第一歩になるのではないだろうか。

多古町で活動している人を集める手段

僕には、まだまだ人脈が足りない。いきなり問い合わせをしたところで、「いやお前誰だよ」状態だ。そんな状態だから、一気にたくさんの方に依頼することはできない。そこで考えたのが、なつかしのテレフォンショッキング形式だ。フジテレビの昼の帯番組だった笑っていいとも!の対談トークコーナーだが、このコーナーの最後にはゲストが次のゲストを紹介するという場面がある。この方式なら、僕が直接声かけをしなくても「あなたが言うなら」と出演してくれるに違いないと考えた。名案だ。

最初に出演するのはあの人しかいない

とはいえ、最初に出演する人は僕が決めるしかない。誰にしようか悩んだ。

いや、悩むほど知っている人はいない。悲しいというか、ラッキーというか。そうなれば、一番お世話になっている人からスタートしよう!ということでお馴染み移住コーディネーターの並木さんにお願いしようと相談させていただくことにした。
まずはこの新しいチャンネルに出演していただけるのか?という相談と、この田舎で起業!本当にできるの?プロジェクトを進めていく上で必要な今後の活動資金の事もついでに相談してみることにした。

多古ひとしごと図鑑

新しいチャンネルは、多古ひとしごと図鑑と名付けた。多古に関わる全ての人をアーカイブしていく。チャンネルにはたくさんの方の顔をサムネイルでアップしていて、多古町にどんな人がいてどんな活動をしているのか知りたい人が、図鑑を開くようにこのチャンネルを活用してほしい。そんなことをイメージした。

1本目の動画に出演していただけないか並木さんに相談させていただいたところ、快く引き受けてくれた。本当にありがたい。そして、並木さんとの話は面白すぎていつも終わりが見えなくなる。笑

遅くなる前に、活動資金の話も相談してみた。

活動資金をどう集めていくか

並木さんに資金について相談してみる

並木さんは、多古町の野菜に惚れ込んで移住してきたそうだ。そのこともあって、多古町の野菜にまつわる活動もしている。都内にマルシェを開いて販売したり、様々な活動をしている。そこで聞いた話は、多古の野菜は、多古の外の人たちに売れる。だから、野菜はお金になる。
本当にお小遣い稼ぎというか、多古で始めるスモールビジネスは野菜の売買が一番最初なんじゃないかと教えてくれた。
そういえば、近所の方々からたくさん野菜をいただいていた。多すぎて、使いきれなさそうな野菜がいくつかあった。

野菜という盲点

僕は、情報産業の人間だ。野菜は、自分が食べるものであって、僕にとって商品という概念がすっかり抜けていた。盲点だった。

しかも、野菜を販売するだけではなくて畑で収穫作業をイベントにして、イベントの収益を確保するという方法まで教えてくれた。盲点だった。

どうやら僕の頭の中から、農業をビジネスに活用するというポイントがすっかり抜けていたようだ。

これからやるべきこと

多古ひとしごと図鑑の制作運営

まずは新しいチャンネルの多古ひとしごと図鑑をとにかく進めることが必要である。このチャンネルを盛り上げていかない限り、僕の人脈は広がらないだろう。
まず並木さんをきっかけに、精力的にこのチャンネルを盛り上げていく必要がある。
しかし、田舎で起業!本当にできるの?プロジェクトの期限は2023年4月。そこまでにクリアしていかないといけない課題は山積みだ。

資金ゼロでは何もできない

生活もあるし、経営している株式会社CASTの業務もある。だから、時間的にできることは限られる。それは時間だけの問題ではない。プロジェクトを着実に進めていくためには、資金がなければ可能性は広がらない。その資金を獲得するためにも、まず第一歩として並木さんのアドバイスをもとに、誰かに野菜を売ってみるとしよう。

→第6話に続く

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元記事:note「鳴滝真吾【なるチャン】

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