「移住」と聞いてどんなイメージをするだろうか。
全国各地の移住者受け入れに積極的な自治体の中から移住先を選び、手厚い移住支援を受け、移住。
そして生活するために必要不可欠な仕事や地域の方々との関係づくり。移住者は自分の力だけで移住先で立ち上がる相当なエネルギーが必要とされています。
移住には、「うまく溶け込めず、せっかく移住しても挫折する」という事例が少なくない。このことからも、その大変さと重要性がわかる。
そんな現状を打破するのが【プラットフォーム】の持つ力。
テーマは「みんなが主役」
移住者と定住者が交流できる手段としてラジオを活用し、町の活性化の起点となるプラットフォームによって定住促進や起業・就業の活性化を狙う。
すべての方の発展と笑顔をつくる。それが「たこみんFM」です。
たこみんFMが仲間作りをする場所となって交流が生まれ、ここに集まるたくさんの人の笑顔が生まれて、集まる人たち、そして多古町の発展に繋がる場所にします。
はじめまして。2022年9月に千葉県多古町に移住したばかりの鳴滝真吾(なるたきしんご)と申します。このプロジェクトの発起人である私は、これまではYouTubeを使った動画フリーランス育成の会社を経営しており、「動画制作の仕事なら、いつどこにいても仕事ができる!」と自分の生徒達に教えています。それなら人に言うだけではなく自分でも体現しなければと、思いきって移住を決断しました。
そして「田舎でイチから起業ができるのか?」を実験するプロジェクトとして、移住する人が定着できるようになるまでに困る「地域コミュニティへの参加」ができるきっかけとしてのラジオ局の設立を決断しました。
千葉県多古町は、子育て世代が移住したいまちNo.2を獲得。行政も民間も一体となって町全体で多古町への移住を推進しています。しかし、移住者本人の移住後の「地域コミュニティへの参加」についてはなかなかハードルが高いのが現状。町として移住者に対して寛容な雰囲気は感じるものの、移住者と定住者のコミュニケーションはもっと活性化できるはず。そのための手段としてラジオを活用することで、定住者と移住者の交流が活性化し結果的に町全体が活性化することを目指しています。
子育て世代が移住したいまちNo.2
千葉県香取郡多古町は千葉県の北東部に位置し、弥生時代から続く稲作のまち。多古米は築地の寿司職人が独占していたと言われるほどのブランド米で、「おかずのいらないお米」とも評されており皇室への献上米としても知られています。
写真提供:多古町写真提供:多古町
魅力の多い多古町ですが現在、人口が大きく減っているという課題があります。
この課題に立ち向かうべく、町全体で移住に関する取り組みを積極的に行っています。その結果、「住みたい田舎」ベストランキングの子育て世代部門ではなんと首都圏エリア第2位になるほど魅力を感じていただいています。
引用:たこまち子育て応援サイト「多古de子育て」 写真提供:多古町
支援は子育てだけに留まらず、移住そのものに対しても手厚くサポートしてもらえる体制が万全に整っています。
実際に移住した方々のインタビューや移住生活を覗くことができるページもしっかり作り込まれています。
多古町移住定住情報発信サイト「RURAL LIFE」はコチラ
この取り組みは行政を筆頭にさまざまな団体で行っており、多古町に住む町民も移住に対してウェルカムな雰囲気があります。
移住を考える人には移住コーディネーターが手厚くサポートする体制も整っています。
この取り組みの成果もあり、多古町には少しずつ移住者が増えてきています。しかし、課題となっている人口減はまだまだ止まらない現状があります。
ラジオにはみんなの夢がある
「定住者と移住者が交流するだけだったら、ラジオじゃなくても良いんじゃない?」
「なんでいまどきラジオなの」
このように思うかもしれません。しかし、ラジオにはみんなの夢があると感じています。
「ラジオに出てみたかった」
「ラジオ番組やってみたかった」
そんな声もたくさん聞いています。動画では、ハードルが高い。顔出しもちょっと・・。
だからこそ、顔出しも編集もいらない音声だけのラジオは、気軽に誰でも活用できるメディアなのです。
多古町には、多古町観光まちづくり機構という団体が町の人口を増やすためにイベントの開催を中心に様々な活動をしています。そこで開催されるイベントだって、交流のきっかけにもできる。それだけでなく、様々な方々が積極的に交流の機会を模索しています。
しかし、実際に移住してきた人は自ら積極的に行動しなければまだまだ孤独になってしまう可能性もある状況。
そこに多古町の人と情報が集まるプラットフォームとしてラジオ局の存在があると活性化が進むのではないかと考えました。
まず必要なのは場所よりも情報
情報発信といえば、SNSがブームになっている現代。いつでもどこでも簡単に自分のことを発信できる時代ですが、その情報は必要な人が必要な時にだけ取りに行くもの。基本的には、誰か1人のSNSアカウントをずっと見張っていることなんてする人はいないはずです。世の中には、SNSで常に情報発信するほどでもないという人もいます。
多古町の”いま”をタイムリーに発信する
これがたこみんFMのミッションだと考えています。テレビなどたくさんのメディアで、今どこかの国で起きている社会を揺るがすような様々なニュースが日々報道されます。それ以上に、
「自分がいま暮らしている町で何が起きているのか」
「雪や氷でどの道が渋滞しているのか」
「どんな人がどんな仕事をしているのか」
というような身近な情報は、誰だって知りたい情報です。それこそ、これから多古町に移住を考えている人が移住を考えるために「どんな町で、いまどんなことが起きているのか」というタイムリーな情報は、検討するために必要な材料になります。
多古町のすべての情報を集める
既に定住している地元の人でも、多古町に移住した人でも、これから移住する人でも、多古町に関わるすべての人が簡単に多古町の情報にアクセスできる環境を目指します。現在、さまざまな方から多古町に暮らす上で知りたい情報のヒアリングを進めています。
多古町は、人の繋がりが深いからこそインターネット上の情報が希薄です。
インターネットでの情報収集が必須な時代だからこそ、簡単に多古町の情報にアクセスできる環境を作る必要があると考えています。
様々なヒアリングをもとに現在、以下のような情報発信を検討しています。
・多古での生活に必要な店舗や施設などを紹介する「たこマップ」の作成
・番組や街頭アンケートを積極的に実施する「積極的情報収集」
・町長や町議会議員、役場の方々が出演する番組
・多古町で働く人がパーソナリティとなる番組やwebメディア
・多古町に暮らす人を紹介する番組やwebメディア
・多古町の学生が主体となる番組やwebメディア
・移住を考える人に向けた番組やwebメディア
・田舎で起業したい人に向けた番組やwebメディア
・地域密着型フリーペーパーの発行
・起業や情報発信、専門的技術などのセミナー開催
・リアルタイムな多古の”いま”を発信する報道番組
多古町に関わる人みんなが発信できるラジオ
多古町で活動する人、多古町に住む人、多古町に住みたい人それぞれが交流のきっかけになる場所、それがたこみんFMです。目標は、全員が出演すること!多古町のみんなでつくるラジオを目指します。
多古町に暮らしているだけではなく、多古町で起業している人や活動している人や学生が中心となり様々な番組を放送します。
たこみんFMは、単純に情報発信するだけではありません。出演する人どうしがコミュニケーションをとることができるコミュニティとしての機能を提供することで、出演したことのある人やパーソナリティ達のコミュニケーションが活発になり、様々な交流が生まれます。パーソナリティが主体となってさまざまなイベントを開催することもあるかもしれません。
ラジオが多古町に関わる人の話のネタになる
「たこみんFMに出たよ!」
「あの番組で話したことだけど・・」
多古町に関わる人たちの普段の会話のネタとしてラジオを使ってもらうことを目指しています。いわゆるコミュニティFMとして、日本国内や世界各地で発信されるニュースでは届けることができない多古町の情報に特化します。そのため、聴く人は多古町に住む人や多古町で活動する人、そして多古町に移住を考えている人が中心となります。
みんなの居場所が、多古にある
既に多古町に住んでいる人も、多古町に移住した人も、これから移住する人も。
多古町には、みんなの居場所があります。その場所を見つけるお手伝いを、たこみんFMにお任せください。
行政や各種団体が積極的に移住支援をしている今だからこそ、取り組む意味があると自負しています。
移住者が増えてからでは遅いのです。
移住者が増える可能性のある今だからこそ、定住者と移住者の交流できるプラットフォームを用意しておくことで、多古町の発展と地方の活性化の未来が見えてくると思います。
手段はラジオ、目的は交流
たこみんFMが仲間作りをする場所となって交流が生まれ、多古町の活性化に繋がると信じています。ここに集まるたくさんの人の笑顔が生まれて、ここに集まるたくさんの人の発展に繋がる場所にします。